タイミングプーリー・ギヤなど様々な歯車を一貫製造

モジュール０，６のギヤを製作しました。

材質はアルミで、黒アルマイト仕上げです。

最近製作したモノの中では一番手の込んだモノになりました。

２種類あって、両方ともＭ６×Ｚ２７のギヤがベースになりますが、かなりの工程と手間が掛かっています。

通常、タイミングプーリーでもギヤでも、外形からの穴位置が歯底指定の場合は、

歯切り後に位置合わせをして穴をあけますが、このギヤは扇形にカットされているうえに、

中心から左右非対称に角度が０，０１代で振ってあって、Ｒの接点もそれぞれ違うので、

ブランク製作時に輪郭形成しないと寸法を出すのが難しくなってしまします。

なので、外形からのザグリのピン穴もブランクと同時に加工します。

しかも、ピン穴、ザグリにも公差があるので、小径エンドミルで回して寸法を出します。

落としたブランクの突切り側の面取りをするにも、ひと手間、ふた手間掛けて加工します。

最後に歯切りをしますが、すでに穴が開いているので、開けた穴が歯底に来るように加工します。

歯切りに関しても、かなり頭を悩ませましたが、なんとか成功です。

ただでさえ、位置合わせをしながら歯切りをするのは大変なんですが、穴の中心にくる部分が、

ブランクの時点で扇形にカットしていて、歯切りをしても歯が無いのでかなり悩みました。

何度も失敗してようやく完成です。

タイミングプーリーの一貫製造は橋製作所まで！